【永野裕之】「とてつもない数学」

とてつもない数学」読了。



大学選びでは理数系を目指していましたが、数学と物理ができなくて文系に転向したという過去をもつ私。

でも、数学は好きなんです。

数字も好きだし、計算も好きだし、きれいな数式も好き。

でも、受験のための数学は楽しめませんでした。

とてつもない数学」は、数学は好きだけど出来なかった、という経験をもつ人におすすめの一冊です。





数に強い人

とてつもない数学」には、数学に関する雑学が書かれています。

どうしたら数に強くなれるか、というよりも、数に強い人とはどんな人なのか、天才とは?

たとえば、豊臣秀吉の御伽衆だった曽呂利新左衛門(そろりしんざえもん)は、褒美を許されたとき、「はじめは米1粒、翌日は2粒、3日目は4粒」というように、累乗で増やすことを望みました。

これって、「ねずみ算式に増える」と言われるやつです。

秀吉は、曽呂利新左衛門の要求した褒美が、とてつもない量になることを知って、これをやめさせたそうです。

とてつもない数学」には、数に強い人の条件が書かれていました。


  • 数字を比べることができる
  • 数字を作ることができる
  • 数字の意味を知っている

だそうです。

さらに、天才の条件とは、

  1. 物事の本質を汲み取る力に長けている
  2. 学習をするスピードが桁外れに早い
  3. 国語力(言語能力)に長けている
  4. 素直

です。

わかるようで、わかっていないかも?







理想のパートナーに巡り合う確率

とてつもない数学」のなかで紹介されているネイピア数は、理想のパートナーに巡り合う確率を計算することに利用できるそうです。

これは、秘書問題というもので、多くの人のなかから、自分にとって最適の1人を探し出すにはどうすれば良いか?というもの。

たとえば、100人の秘書候補から、1人を採用するとしたら、37人までは不採用にし、38人目以降から選べば良いのです。

どうして?

もしかしたら、不採用にした37人のなかに、すごく優秀な人がいるかもしれないじゃない?

と考えるのは、数学的ではないようです。

最善の応募者を選択する確率は1/e 、36.8%になります。

eはネイピア数で、2.71828・・・・です。

これは、最適の結婚相手探しにも応用できるそうです。

15歳から45歳までを交際期間とすると、パートナーを見定める期間のうち、はじめの36.8%に相当する約11年間に出会った人は、無条件に見送ったほうが、自分にとって最適の結婚相手に出あえるというわけです。

つまり、26歳までに出会った相手とは結婚を決めない、ということ。

これは、経験的に、なんとなく理解できます。




九星盤は魔法陣

面川は、吉方位旅行を実践していますが、吉方位は九星盤で割り出します。

その九星盤が、じつは3✕3の魔法陣だということを、「とてつもない数学」で知りました。

魔法陣とは、タテ・ヨコ・ナナメに加算するとすべて同じ数字になるもので、3✕3の魔法陣の場合には、タテ・ヨコ・ナナメに、それぞれ加算すると15になります。

そうか、そうだったのかー!

魔法陣の発祥は中国で、九星盤も中国由来なので、数字の魔力が占いに発展していった事例のようです。


ほかに、ピタゴラス数秘術という占いもあって、数字に意味を与えることで、世の中を読み取ろうとした人間の歴史もわかります。

やっぱり、数学っておもしろい。


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