「とてつもない数学」読了。
大学選びでは理数系を目指していましたが、数学と物理ができなくて文系に転向したという過去をもつ私。
でも、数学は好きなんです。
数字も好きだし、計算も好きだし、きれいな数式も好き。
でも、受験のための数学は楽しめませんでした。
「とてつもない数学」は、数学は好きだけど出来なかった、という経験をもつ人におすすめの一冊です。
どうしたら数に強くなれるか、というよりも、数に強い人とはどんな人なのか、天才とは?
たとえば、豊臣秀吉の御伽衆だった曽呂利新左衛門(そろりしんざえもん)は、褒美を許されたとき、「はじめは米1粒、翌日は2粒、3日目は4粒」というように、累乗で増やすことを望みました。
これって、「ねずみ算式に増える」と言われるやつです。
秀吉は、曽呂利新左衛門の要求した褒美が、とてつもない量になることを知って、これをやめさせたそうです。
「とてつもない数学」には、数に強い人の条件が書かれていました。
これは、秘書問題というもので、多くの人のなかから、自分にとって最適の1人を探し出すにはどうすれば良いか?というもの。
たとえば、100人の秘書候補から、1人を採用するとしたら、37人までは不採用にし、38人目以降から選べば良いのです。
どうして?
もしかしたら、不採用にした37人のなかに、すごく優秀な人がいるかもしれないじゃない?
と考えるのは、数学的ではないようです。
最善の応募者を選択する確率は1/e 、36.8%になります。
eはネイピア数で、2.71828・・・・です。
これは、最適の結婚相手探しにも応用できるそうです。
15歳から45歳までを交際期間とすると、パートナーを見定める期間のうち、はじめの36.8%に相当する約11年間に出会った人は、無条件に見送ったほうが、自分にとって最適の結婚相手に出あえるというわけです。
つまり、26歳までに出会った相手とは結婚を決めない、ということ。
これは、経験的に、なんとなく理解できます。
その九星盤が、じつは3✕3の魔法陣だということを、「とてつもない数学」で知りました。
魔法陣とは、タテ・ヨコ・ナナメに加算するとすべて同じ数字になるもので、3✕3の魔法陣の場合には、タテ・ヨコ・ナナメに、それぞれ加算すると15になります。
そうか、そうだったのかー!
魔法陣の発祥は中国で、九星盤も中国由来なので、数字の魔力が占いに発展していった事例のようです。
ほかに、ピタゴラス数秘術という占いもあって、数字に意味を与えることで、世の中を読み取ろうとした人間の歴史もわかります。
やっぱり、数学っておもしろい。
<関連の投稿>
【劉慈欣】「三体Ⅱ 黒暗森林(上)」
【サム・キーン著】【松井信彦訳】「スプーンと元素周期表」
大学選びでは理数系を目指していましたが、数学と物理ができなくて文系に転向したという過去をもつ私。
でも、数学は好きなんです。
数字も好きだし、計算も好きだし、きれいな数式も好き。
でも、受験のための数学は楽しめませんでした。
「とてつもない数学」は、数学は好きだけど出来なかった、という経験をもつ人におすすめの一冊です。
数に強い人
「とてつもない数学」には、数学に関する雑学が書かれています。どうしたら数に強くなれるか、というよりも、数に強い人とはどんな人なのか、天才とは?
たとえば、豊臣秀吉の御伽衆だった曽呂利新左衛門(そろりしんざえもん)は、褒美を許されたとき、「はじめは米1粒、翌日は2粒、3日目は4粒」というように、累乗で増やすことを望みました。
これって、「ねずみ算式に増える」と言われるやつです。
秀吉は、曽呂利新左衛門の要求した褒美が、とてつもない量になることを知って、これをやめさせたそうです。
「とてつもない数学」には、数に強い人の条件が書かれていました。
- 数字を比べることができる
- 数字を作ることができる
- 数字の意味を知っている
だそうです。
さらに、天才の条件とは、
- 物事の本質を汲み取る力に長けている
- 学習をするスピードが桁外れに早い
- 国語力(言語能力)に長けている
- 素直
です。
わかるようで、わかっていないかも?
理想のパートナーに巡り合う確率
「とてつもない数学」のなかで紹介されているネイピア数は、理想のパートナーに巡り合う確率を計算することに利用できるそうです。これは、秘書問題というもので、多くの人のなかから、自分にとって最適の1人を探し出すにはどうすれば良いか?というもの。
たとえば、100人の秘書候補から、1人を採用するとしたら、37人までは不採用にし、38人目以降から選べば良いのです。
どうして?
もしかしたら、不採用にした37人のなかに、すごく優秀な人がいるかもしれないじゃない?
と考えるのは、数学的ではないようです。
最善の応募者を選択する確率は1/e 、36.8%になります。
eはネイピア数で、2.71828・・・・です。
これは、最適の結婚相手探しにも応用できるそうです。
15歳から45歳までを交際期間とすると、パートナーを見定める期間のうち、はじめの36.8%に相当する約11年間に出会った人は、無条件に見送ったほうが、自分にとって最適の結婚相手に出あえるというわけです。
つまり、26歳までに出会った相手とは結婚を決めない、ということ。
これは、経験的に、なんとなく理解できます。
九星盤は魔法陣
面川は、吉方位旅行を実践していますが、吉方位は九星盤で割り出します。その九星盤が、じつは3✕3の魔法陣だということを、「とてつもない数学」で知りました。
魔法陣とは、タテ・ヨコ・ナナメに加算するとすべて同じ数字になるもので、3✕3の魔法陣の場合には、タテ・ヨコ・ナナメに、それぞれ加算すると15になります。
そうか、そうだったのかー!
魔法陣の発祥は中国で、九星盤も中国由来なので、数字の魔力が占いに発展していった事例のようです。
ほかに、ピタゴラス数秘術という占いもあって、数字に意味を与えることで、世の中を読み取ろうとした人間の歴史もわかります。
やっぱり、数学っておもしろい。
<関連の投稿>
【劉慈欣】「三体Ⅱ 黒暗森林(上)」
【サム・キーン著】【松井信彦訳】「スプーンと元素周期表」
コメント
コメントを投稿