河内菌を発見した河内源一郎氏のお孫さんにあたる、山元 正博 農学博士の「麹のちから!」読了。
「麹の神様」のお孫さんで、「焼酎の神様」のご子息で、麹への愛情あふれる、しかも科学的な内容です。
飲みはじめて3袋目になる「茶麹」の開発者でもあり、麹菌を生活のなかに取り入れる方法なども網羅しています。
麹のちから! | ||||
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本書を読むと、麹菌に対する考えが一変します。
それどころか、麹菌LOVEになります。
わたしは麹菌LOVEになりました。
麹菌のすごいパワー
麹菌は日本にしか存在しない菌だって、ごぞんじですか?わたしは知りませんでした。
麹をつかって発酵させる食品の多くが日本にあるだけで、世界中でなんらかの形で利用されているものだとばかり思っていました。
ところが、麹菌を様々に利用し、生活に取り入れているのは日本人だけ。
日本人だからこそ、麹菌を扱えるのだと著者は断言しています。
その麹菌のすごいパワーには次のようなものがあります。
- ストレス軽減効果
- 免疫抵抗力増強効果
- メタボ抑制効果
- 筋肉増強効果
- 抗ガン・ガン抑制効果
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黒麹でつくった発泡酒ですが、この「前立腺の友」は、名前のとおり、前立腺ガンでお困りの友人の方に飲んでもらおうと開発したものです。
そして、このドリンクを飲んで、この方は前立腺ガンが消えてしまいました。
末期のがん患者さんへ、この麹ドリンクの投与例についても紹介されていて、1日3本飲んだ子宮がんの患者さんが、3日目には出血がなくなり、6か月間元気でおられたとか、余命3カ月の直腸がんであちこちに転移していた患者さんも、快方に向かい1年長生きされたとか。
がんに限らず、様々な病気に効果がある、この麹ドリンクですが、女性客を意識して、名前を変えたりもしました。中身は同じです。
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麹菌には「NK(ナチュラルキラー)細胞」を増強する力があることが、データを示して紹介されています。
養豚に絶大なる効果を発揮!
前半は、麹菌についての解説と事例に基づいた研究成果などが紹介されていますが、後半はさらにすごい内容がかかれています。著者は養豚にも手を広げている事業家・経営者ですが、養豚をはじめたのは、ふん尿の悪臭をなくすために麹菌を活用しようと決断したことがきっかけです。
著者の育てた美味しい豚肉は、銀座でも味わえます。
創業300年を超える蔵元の酒が楽しめる、しゃぶしゃぶ「悠久乃蔵」
豚に麹菌をまぜた餌を食べさせると、豚の体内で麹菌が活動をはじめ、餌の分解がすすみ、ふん尿の悪臭がなくなります。
また、麹菌の豊富なふん尿は、そのまま完全な堆肥になるので、畑にまくことができます。
堆肥は、ガーデニングをなさっている方にはおなじみですが、完全に熟成した堆肥ではない商品が多く出回っています。
ところが、山元式の養豚では、エサ代が1割減少し、悪臭もなくなり、完全に熟成した堆肥ができて売ることも可能なのです。
しかも、先日うかがったところでは、豚のストレスが軽減されるため、子豚の出産頭数も増えるのだとか。
豚のおっぱいは14個あるそうですが、通常はストレスで8匹しか生みませんが、山元式の養豚を実践すると14匹生まれるというのです。
こんな健康な豚がおいしくないわけがありません。
そして、リサイクルがどんどんできる畜産は、農業を支える産業となります。すばらしいです。
日経産業新聞のコラムで紹介しました |
生きた麹菌を食べましょう
著者がせつせつと書いているのは、生きた麹菌を摂取することこそが大事、ということ。麹菌が生きていれば、味がかわります。
味が変わることを、腐敗に直結させて考えるのは大間違いなんです。
逆に味の変わらない麹製品は、死んだ麹だということ。
大手メーカーのつくった製品には気をつけたいものです。
また麹菌には、農薬の分解はもちろんですが、放射能汚染の除去にも効果があるらしいのです。
広島で被爆した方々のなかで、酒蔵で働いていて被爆後に日本酒を飲んだ人たちのなかには原爆症患者はいなかったという逸話も紹介されています。
いずれについても、本書にくわしく書かれていますので、ぜひ読んでみてください。
わたしは読後すぐに「源一郎の生マッコリ」を購入しました。
麹菌が生きているマッコリです。
飲んだ感想を、このブログでご紹介しますね。
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