『平家物語 犬王の巻』読了。
アニメ映画『犬王』がすごく良かったので、原作本なのかな?『平家物語 犬王の巻』を手に取ってみました。
読んでわかったのは、アニメ映画『犬王』が、原作超えの作品だということです。
口語調の物語
『平家物語 犬王の巻』は、琵琶法師と猿楽(能楽)の物語だからなのか、口語調で繰り返しが多いのです。
たぶん、作者が意識して書いていると思うので、口語調になじまない人にとっては、読みにくいかもしれません。
映画『犬王』のストーリーを補足する作品として読むぶんには、繰り返しや口語調も気になりませんが。
原作を読むとわかる映画の良さ
野木亜紀子さん脚本の映画では、『罪の声』が、原作超えの作品だと思うのですが、映画『犬王』もまた、原作超えの作品だと感じます。
室町時代の琵琶法師が、ロックミュージシャンでありパンクであり、猿楽(能楽)はフェスである、という設定が、秀逸です。
また、ミュージカル映画でもあるので、歌やリズムが頭に残ります。
『犬王』は、のちの世阿弥に大きな影響を与えた人物でもあり、それだけ人々を熱狂させた人物です。
その熱狂ぶりは、原作よりも映画のほうが、よく伝わってきます。
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