「何者 (新潮文庫)」読了。
10月に映画が公開される、そして就活がテーマ、というので購入。
就活にのぞむ男女6人のツイッターでのつぶやきが随所にあらわれ、物語は進んでいきます。
初出が平成24年なので、多少、就活状況は異なりますが、まさに今の大学生、という感じです。
何者 (新潮文庫) | ||||
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映画には、今をときめく若手俳優の、菅田 将暉(仮面ライダーWの頃から好き!)、岡田 将生、有村 佳純、二階堂 ふみ 等が出演。
主役は、すでにベテランに域に達している佐藤 健(仮面ライダー電王のころから大好き!)、年上の先輩役に山田 孝之(ウシジマくん最高です!)、という面々なのです。
これはもう映画は見ないと!
そして、本書が映画としてどのように消化されるのかが、とても楽しみです。
裏アカウントで毒を吐く
本書は、ツイッターで表のアカウントのほかに、毒を吐くための裏アカウントを持っている主人公が、最終的にはかっこ悪い自分を認めるところで終わります。物語を読んでいて、この役はむずかしいな、と思いました。
表面的には相手に同調しながらも、自分は違うと上から目線でいる主人公のこころ模様をどのようにみせてくれるのか、健くんの演技が楽しみです。
また、菅田 将暉 演じるところの光太郎の、おちゃらけつつも、ときに鋭く見つめ返すところは、菅田 将暉しかできない、というよりも、「得意だよね、この役」という感じです。
主人公に、最後に食ってかかる意識高い系女子役の二階堂 ふみ も、畳みかけるような口調(小説だからセリフの数々?)が、もうピッタリなんです。
だから、映画に期待してます。
原作を読んで、はやく映画が観たい、どんな仕掛けになっているのか、と期待感が高まることはめったにないことです。
さすが直木賞作品と納得しました。
8月には「何様」も上梓されるので、こちらも手に取ってみたいです。
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